発売日に購入して読んだものの、あまりの展開にレビューも書くことができませんでした。
冒頭で意味深な会話から。
智春の呼び出したのは黒鐵ではない、アスラマキーナ。
会話の相手は律都さんですが、その内容は・・・。
故人のように語られていく周囲の人々、いったい何があったのか。
前巻の続きから、女子大の寮から脱出する智春たち。
勝手に車を持ち出して逃走します。
その追っ手として登場したのは真日和の使い魔。
彼の狙いは操緒の姉である環緒、それから彼女の持つフラッシュメモリのようです。
さらに追っ手としてバイクの女が現れます。
尋常ではない体術を持つ仮面の女には、悪魔の能力が効きません。
ということは・・・。
そのうえ追っ手として追加したとは凰島妹。
そこへ朱浬さんが読んだ助っ人というのはGDでした。
亜鉛華を持ち出したGDの千代原でしたが、それでも苦戦。
朱浬が加わったことで追っ手3人は撤退します。
帰ろうとする面々の目前で爆破されてしまう鳴桜邸。
いきなり智春は家まで失ってしまうことに。
そこで朱浬の自宅へ移動。
部長のダミーやアニアとここで合流しますが、智春は重要参考人として報道されてしまうという有様で。
不幸すぎる・・・。
雪原もそこにいましたが、アニアの護衛は別の人間に頼むことに。
環緒の持っていたフラッシュメモリから、彼女が一巡目の世界の人間であることが明らかになります。
つまり彼女は操緒の姉ではなく、一巡目の世界から来た操緒だったわけです。
彼女たちの記憶について操作していたのは直貴、ではなく一巡目の世界から来た智春。
それが彼の悪魔としての能力だそうです。
アニアの護衛として現れたのは第二生徒会会長の倉澤六夏。
彼女の登場によって、一巡目の世界の話はお預けに。
朱浬の住む教会の礼拝堂に現れたのは直貴本人。
10巻目にしてようやくの登場です。
彼の目的は二巡目の世界をなくしてしまうことのようです。
人類が延命のために作り出したその機械を止めることを目指しているようです。
彼がその場から離れるために使ったのは鋼色のアスラマキーナ。
何時かにシルエットだけ現れたヤツですね。
追いかけた先で、突然非在化が始まってしまう嵩月。
それを助けたのは敵対しているはずの真日和でした。
なぜか悪魔の非在化への対処方法を知っていた彼。
それと同時に使い魔だけ存在し、その傍に悪魔が居ないこと。
つまり彼もまた、大切な存在を失っていたということでした。
第二生徒会を裏切ってまでの彼の行動は、やはりまたその大切な存在を取り戻したいためでした。
またしても女装し、洛高へ潜入する智春。
女装しなくても良いと思うんだけどね・・・。
が、早速佐伯妹に見つかってしまいます。
そのまま佐伯兄のところへ。
そういえば、この辺りの話は持ち越しされているんだよな。
すでに使うことの出来なくなった翡翠についての話を佐伯兄から聞きだします。
学生連盟から盗み出された黒鐵の「祭壇」は、直貴によってひそかに智春の契約に使われたようです。
そこへ現れたのは雪原でしたが、佐伯兄によれば凰島妹の契約者は見つかっていないようです。
凰島の家というのもまた嵩月組みたいなことになっているようで・・・。
雪原から彼女の白銀のベリアル・ドールがすでに故人であることを告げられます。
朱浬は必死で生き返らせる方法を探しているようでしたが・・・。
さらに今度はひかりが現れます。
六夏が襲われ、アニアが連れ去られたと。
襲ったのは真日和と仮面の女。
さらにさらに第三生徒会室が爆破。
冬琉までもが重症を追ってリタイアしてしまいます。
彼らの要求は人質交換。
場所は鳴桜邸の跡地。
そこに登場する雪原ですが、GDは凰島妹と真日和の滅殺許可を得たということでした。
ひかりも協力し、人質交換後に倒すという計画になります。
人質交換の場。
白銀の奇襲によって凰島妹の使い魔に大ダメージ。
黒鐵はそこにとどめを刺そうとするものの、凰島妹によって阻止。
彼女は嵩月との戦いに入ります。
真日和の使い魔は白銀によって倒れますが、朱浬に攻撃して弾き飛ばしてしまいます。
圧倒的な力を見せた白銀でしたが、仮面の女こそ橘高冬琉でした。
生身でありながら驚異的な体術を駆使する彼女の前に白銀は破壊されてしまいます。
嵩月も力尽き、環緒が襲われた瞬間、現れたのは鋼色のアスラマキーナ。
そこで直貴に強烈な非在化が進んでいることが明らかに。
4年前に二巡目の世界に来たとき、智春は飛行機事故で死んでいたのです。
悪魔となりながら、ハンドラーでもあるという特異な存在になってしまった彼は世界から拒絶されてしまったわけです。
そのイレギュラーに対応するため、智春に黒鐵を与え、自分のバックアップとなるように仕向けたわけでした。
その直貴を襲ったのは銃弾。
撃ったのは科ガク部部長のカガヤキトキヤ。
直貴の死と同時に、鋼のベリアル・ドールであった一巡目の世界の嵩月も凰島妹によって殺されてしまいます。
智春たちを逃がそうとした朱浬でしたが、彼女もまた冬琉と使い魔によって倒されてしまいます。
凰島妹の契約者こそトキヤであり、これまでずっと姿を見せなかった黒幕でもあったわけです。
彼の狙いは最後のアスラ・マキーナ「鋼」を手に入れ、三巡目の世界を作り出すこと。
加賀篝から手に入れたユニットこそ、「鋼」の祭壇でした。
冬琉をベリアル・ドールにすることで、鋼を手に入れたトキヤ。
それによって彼は「魔神相克者(アスラクライン)」となります。
彼もまた大事な存在を失ったことで、暴走してしまった一人でした。
智春を三巡目の世界へと誘いますが、彼のような人間に神のような力を扱わせることを許せません。
しかし黒鐵の攻撃を、鋼はたやすく無力化します。
ところがそこで鋼が暴走を開始。
もともと強力な能力を持っている鋼が魔神相克されてしまったことが原因なんでしょうか。
環緒が悪魔の能力で使い魔を攻撃、その間に黒鐵を使って3人を逃すことに。
智春の意識が闇に包まれる中、本編は終了となります。
そしてエピローグ。
状況が分からぬまま、突然放り出されえてしまった智春。
そこで杏と会うことになりますが、時間は二年生の冬。
つまり一年ほど飛び越してしまった時間です。
操緒がそばに居ず、非在化が進んだ世界。
つまり一巡目の世界に飛ばされてしまった智春。
そんなところで今巻は終了です。
日常からすっかり切り離されてしまいました。
サブタイトルの「科ガク部カイメツ」どころの話ではないよなぁ。
プロローグの話は一巡目の世界の智春という解釈になるんでしょうか。
トキヤたちの裏切り、朱浬たちの死など、あまりに急な展開。
鋼の暴走によって、あの場にいた全員が一巡目の世界に来てしまったとしたら、
これはこれで面倒なことになりそうですね。
もし、トキヤたちの失ってしまった人が、この世界で生きているなら、
彼らの目的はそこで達せられてしまうんだよな・・・。
一体どういう展開になるのか想像もつきません。
誰が敵になるのか、誰がどういう存在になるのか。
できればハッピーエンドに向ってほしいんだけど・・・。